第15回四支部合同研修会が開催されました。


平成29年11月26日(日)の13時より第15回四支部合同研修会が開催されました。四支部だけでなく福岡市や大牟田等から多数のご参加を頂きました。


演題「健康サポート薬局と薬剤師の使命」


今回お招きしましたのは、一般社団法人 日本女性薬局経営者の会 会長の堀美智子先生です。先生は全国各地での講演や、多くの著書を執筆されており、また海外の薬局への視察も積極的にされております。その豊富な経験や知識を元に「私たち薬剤師はどうあるべきか、国民や患者さんに何ができるか」を示して頂きました。

疾病を未然に防ぐ、疾病の早期発見、重篤化の予防等、予防に焦点を置いた医療。そのために必要な知識と物(OTC)、そして物を置いておくだけではなく、その物の情報を正しく伝える事の重要性。しかしセルフメディケーションの限界を判断して受診を勧めるトリアージの知識も必要です。

また処方せんの中に不必要な薬や不適切な薬が記載されていた場合、医師に遠慮せず疑義照会することが患者さんの利益に繋がるということ。患者さんの状態や環境を勘案して、本当に必要な薬なのか、最適な薬なのかを判断し、さらには副作用か否かの判断やその対処法等を医師や患者さんに発信することで、町の薬局が情報拠点にならなければいけないと思いました。

そして緊急避妊用ピルのOTC化が見送られたということ。患者さんに必要なものが簡単に手に届かない現状を知りました。以前の福田衣里子先生の講演でも感じたことですが、ひとりひとりが疑問に思い、声や形にしなければ何かを変えることはできないと痛感しました。まずはそれぞれが自分の周りの人のために出来る事をする、それがやがて大きな流れになるのではないかと思います。大変貴重なお話をして下さいました堀先生に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

「かざぐるま」にて懇親会を開催。堀先生を囲んで楽しい時間を過ごしました。

飛行機まで少し時間の余裕があったので博多駅のクリスマスマーケットにてグリューワインで乾杯!